石灰窒素(せっかいちっそ)

石灰窒素の概要

石灰窒素（せっかいちっそ）とは、カルシウムシアナミド（CaCN2）を主成分とする窒素肥料の一つです。この肥料は、酸化カルシウムと炭素も含み、土壌に施用されるとカルシウムシアナミドがまずシアナミドに変化し、その後尿素を経てアンモニアになります。しかし、カルシウムシアナミドそのものは植物に有害であるため、元肥や土壌消毒を兼ねて使用されることが多いです。施用時には作物に直接かからないように注意する必要があります。同意語としては「カルシウムシアナミド肥料」があります。

石灰窒素の種類や特性

石灰窒素にはいくつかの特徴や特性があります。

• 元肥: 作物の植え付け前に施用することで、土壌の窒素供給を促進します。
• 土壌消毒: 土壌中の病原菌や害虫を抑制する効果があり、健全な作物の成長を助けます。
• 持続性: 土壌中で徐々に分解されるため、長期間にわたって窒素供給が持続します。