灰色かび病 (はいいろかびびょう)
灰色かび病 (はいいろかびびょう) とは、高温多湿の環境で発生しやすく、作物の茎葉や花、果実に灰色のかびを生じさせる病害で、大きな被害をもたらすことがあります。
配合肥料 (はいごうひりょう)
配合肥料 (はいごうひりょう) とは、複数の肥料成分を混ぜ合わせ、植物に必要な栄養素をバランスよく供給する肥料です。主に窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)の三要素を含み、作物の生育を促進します。
胚軸 (はいじく)
胚軸 (はいじく) とは、種子内にある胚の一部で、子葉(しよう)と幼根(ようこん)をつなぐ軸の部分です。胚軸は、発芽時に伸びて植物の茎や根の成長を支える重要な役割を果たします。
胚乳 (はいにゅう)
胚乳 (はいにゅう) とは、種子の中で胚を包み、発芽時に養分を供給する役割を持つ組織です。胚乳は、植物の初期成長に不可欠な栄養源として機能します。
ハウス育苗 (はうすいくびょう)
ハウス育苗 (はうすいくびょう) とは、温室やビニールハウス内で苗を育てる方法です。外部の気象条件に左右されず、安定した環境で作業ができ、適期に作物を育成することが可能です。
ハウス栽培 (はうすさいばい)
ハウス栽培 (はうすさいばい) とは、ビニールハウスや温室内で作物を栽培する手法です。外部環境から保護された条件下で、温度や湿度を管理し、年間を通じて安定した作物生産が可能です。
葉かび病 (はかびびょう)
葉かび病 (はかびびょう) とは、主にトマトなどの作物に発生する病害で、葉の裏面にかびが生じる症状です。特に高温多湿の環境で発生しやすく、作物の生育に悪影響を与えます。
葉枯病 (はがれびょう)
葉枯病 (はがれびょう) とは、植物の葉が徐々に枯れていく病気で、特にセルリーなどで発生しやすいです。種子を通じて伝染し、下葉から若葉に被害が広がります。
白斑病 (はくはんびょう)
白斑病 (はくはんびょう) とは、植物の葉に白い不整形の斑紋ができる病気です。主にハクサイに多発し、葉の品質や収量に影響を与えます。適切な防除対策が必要です。
葉挿し (はざし)
葉挿し (はざし) とは、植物の葉を用いて新しい株を増やす繁殖方法です。葉を土に挿して発根させ、成長することで新しい植物を得ることができます。代表的な植物には、ベゴニアやセントポーリアがあります。
播種 (はしゅ)
播種 (はしゅ) とは、タネ(種子)を播くことを指し、植物の栽培の初期段階で、発芽と成長を促すために行われる重要な作業です。
ハダニ (はだに)
ハダニ (はだに) とは、植物の葉や茎に被害を与える小さな害虫で、特に乾燥した環境で増えやすいです。適切な防除対策が必要です。
鉢上げ (はちあげ)
鉢上げ (はちあげ) とは、小さな苗をより大きなポットや鉢に植え替え、根の成長を促して健全に育てる作業です。通常、この作業は定植前や製品化のために行われます。
発根促進剤 (はっこんそくしんざい)
発根促進剤 (はっこんそくしんざい) とは、植物の根の発生を助けるために使用される植物成長調整剤で、主にオーキシンなどの人工ホルモンが含まれています。
発芽 (はつが)
発芽 (はつが) とは、種子内の幼芽や幼根が種皮を破り、外に出て成長を開始する過程を指します。
初霜 (はつしも)
初霜 (はつしも) とは、晩秋または初冬にその年最初に降りる霜のことです。地域ごとに時期が安定しており、作物の作付け時期を決定する重要な指標となります。
花がら (はながら)
花がら (はながら) とは、咲き終わっても散らずに残っている枯れた花のことを指し、植物の健康と美観を保つために早めに摘み取ることが推奨されます。
花芽 (はなめ)
花芽 (はなめ) とは、発達すると花になる芽のことです。植物の成長過程で葉芽(ようが)から分化し、やがて花を咲かせる役割を担います。
葉水 (はみず)
葉水 (はみず) とは、植物の葉に霧吹きやジョウロで水をかけることを指します。主に葉の周りの湿度を高め、ハダニの防除や植物の健全な生育を促進する効果があります。
ハモグリバエ (はもぐりばえ)
ハモグリバエ (はもぐりばえ) とは、植物の葉にトンネルのような食害跡を残す害虫です。特に野菜や果樹に被害をもたらし、収穫量や品質に影響を与えます。
春植え球根 (はるうえきゅうこん)
春植え球根 (はるうえきゅうこん) とは、耐寒性がないため、春に植え付ける必要がある球根のことです。代表的なものには、カンナやダリアなどがあり、夏から秋にかけて花を咲かせます。
ハンギングバスケット (はんぎんぐばすけっと)
ハンギングバスケット (はんぎんぐばすけっと) とは、草花を植え、壁に掛けたりつるしたりして楽しむためのバスケットで、空間を彩る装飾として利用されます。
半身萎凋病 (はんしんいちょうびょう)
半身萎凋病 (はんしんいちょうびょう) とは、バーティシリウム菌が原因で発生する病害で、主にトマトやナスなどの作物に影響を与えます。感染すると片側の葉が萎れ、生育が悪化します。
斑点病 (はんてんびょう)
斑点病 (はんてんびょう) とは、主に高温多湿の環境で発生しやすい植物病害で、葉や茎に黄緑色の斑点が現れるのが特徴です。セルリーなどに多く見られます。
半日陰 (はんひかげ)
半日陰 (はんひかげ) とは、直射日光が部分的に遮られた状態で、日光が当たりながらも多少の陰ができる場所を指します。木もれ日や寒冷紗(かんれいしゃ)を通した日光が典型的な例です。
ひげ根 (ひげね)
ひげ根 (ひげね) とは、主根と側根の区別がなく、細かい根がひげのように多数生えている根系を指します。主にイネ科など単子葉類の植物に見られます。
孫生 (ひこばえ)
孫生 (ひこばえ) とは、樹木の切り株や根元から新たに生えてくる若芽のことです。これらの新芽は、樹木が生命を維持しようとする再生力の象徴であり、栽培や管理においては注意が必要な要素です。
被子植物 (ひししょくぶつ)
被子植物 (ひししょくぶつ) とは、花を咲かせて種子をつくる植物の一種で、種子が心皮(しんぴ)によって包まれている特徴を持つ植物です。被子植物は種子植物の大部分を占め、農業において多くの作物がこのカテゴリーに属しています。
被覆肥料 (ひふくひりょう)
被覆肥料 (ひふくひりょう) とは、水溶性肥料を硫黄や合成樹脂の膜で覆い、肥料成分の流出量や期間を調整する肥料です。作物の成長に合わせた肥効コントロールが可能です。
日向土 (ひゅうがつち)
日向土 (ひゅうがつち) とは、宮崎県日向地方産の灰色の多孔質土で、通気性に優れ、主に山野草や洋蘭の用土として使用されますが、保水力が低いため乾燥しやすい特徴があります。
肥料 (ひりょう)
肥料 (ひりょう) とは、植物の生長に必要なチッソ、リン酸、カリなどの養分を供給するための物質で、様々な種類があります。
肥料成分 (ひりょうせいぶん)
肥料成分 (ひりょうせいぶん) とは、肥料に含まれる窒素、リン酸、カリなどの栄養素のことです。これらは成分保証票で含有量が表示され、作物の生育に必要な養分を供給します。
品種改良 (ひんしゅかいりょう)
品種改良 (ひんしゅかいりょう) とは、栽培性や品質、耐病性を向上させるため、遺伝的特性を改良し、新たな作物品種を育成するプロセスです。これにより、作物の生産性や持続可能性が強化されます。
ファイトプラズマ (ふぁいとぷらずま)
ファイトプラズマ (ふぁいとぷらずま) とは、植物に病害を引き起こす微生物で、細菌に近縁です。ヨコバイやウンカなどの昆虫によって媒介され、作物に深刻な被害をもたらします。
フィジー (ふぃじー)
フィジー (ふぃじー) とは、カリフラワーの花蕾(からい)が高温や乾燥、栄養不足などの環境要因によって正常に発育できず、苞(ほう)が過剰に成長し、結果として鳥の羽のような形状になる現象を指します。この現象は、カリフラワーの品質に大きな影響を与え、市場価値を低下させる可能性があります。
フィラー (ふぃらー)
フィラー (ふぃらー) とは、フラワーアレンジメントで使用される小さな花や葉の総称で、主に大きな花との間を埋め、全体のバランスを整える役割を果たします。
斑入り (ふいり)
斑入り (ふいり) とは、植物の葉や茎に、本来の色とは異なる色が混ざっている状態を指します。この現象は観賞価値を高めるため、観葉植物や花卉(かき)類で特に人気があります。
風化 (ふうか))
風化 (ふうか)) とは、岩石が長い年月をかけて、温度変化や雨、水流などの自然要因により崩れて土壌に変わる現象のことです。
風媒花 (ふうばいか)
風媒花 (ふうばいか) とは、風によって花粉が運ばれ、受粉が行われる花のことです。虫媒花(ちゅうばいか)とは異なり、風に頼って効率的に受粉します。
フェロモン (ふぇろもん)
フェロモン (ふぇろもん) とは、動物や昆虫が体内で生成し、外部に分泌する化学物質で、同種の個体に特定の行動を引き起こす作用があります。農業では、害虫防除に利用されています。
普及指導員 (ふきゅうしどういん)
普及指導員 (ふきゅうしどういん) とは、農業者に対して技術や経営の指導を行う国家資格を持つ都道府県職員で、研修や情報提供を通じて農業の発展を支援します。
覆土 (ふくど)
覆土 (ふくど) とは、種をまいた後、その上にかぶせる土のことです。覆土は種子を保護し、発芽を促すために重要で、トレイ育苗ではバーミキュライト、畑では土と砂の混合物が一般的に使用されます。
複葉 (ふくよう)
複葉 (ふくよう) とは、葉身が複数に分かれた葉のことを指し、各部分が独立した小葉(しょうよう)として形成されます。これに対し、葉身が1枚のものは単葉(たんよう)と呼ばれます。
覆輪 (ふくりん)
覆輪 (ふくりん) とは、葉や花びらの周囲に地色とは異なる色が入る斑模様のことを指します。これは植物の見た目を美しくし、観賞価値を高める特徴です。
不耕起栽培 (ふこうきさいばい)
不耕起栽培 (ふこうきさいばい) とは、土を耕さずに作物を栽培する方法で、省力化と土壌の健康維持を目的とします。前作物の根が残ることで土壌の排水性が向上し、団粒構造が保たれます。
腐植 (ふしょく)
腐植 (ふしょく) とは、土壌中で有機物が分解されて生成された、黒っぽい色の物質を指します。腐植は土壌の肥沃度を高め、良質な作物を育てるために重要な要素です。
不織布 (ふしょくふ)
不織布 (ふしょくふ) とは、繊維を織ったり編んだりせずにシート状に加工した布で、農業では保温、防虫、防草などの目的で利用される資材です。
富士砂 (ふじすな)
富士砂 (ふじすな) とは、火山由来の川砂で、主に培養土の排水性を改善するために用いられます。粗い粒径を持ち、山野草の植え込みやロックガーデンに適しています。
双葉 (ふたば)
双葉 (ふたば) とは、発芽したばかりの植物に見られる最初の2枚の葉で、子葉(しよう)とも呼ばれます。双葉は、植物の初期成長において重要な役割を果たします。
不定根 (ふていこん)
不定根 (ふていこん) とは、通常の根以外の場所、例えば茎や葉から発生する根のことです。挿し木や株分けなどで利用され、植物の繁殖や再生に役立ちます。
不稔 (ふねん)
不稔 (ふねん) とは、植物が花をつけても種子や果実ができない現象を指します。稲作やトウモロコシ栽培でよく見られ、気温の影響を受けます。
冬芽 (ふゆめ)
冬芽 (ふゆめ) とは、植物が冬を越すために形成する休眠状態の芽で、外部からの環境ストレスを避けるために鱗片(りんぺん)や毛などで保護されています。代表的なものにトチノキやヤナギがあります。
腐葉土 (ふようど)
腐葉土 (ふようど) とは、広葉樹の落ち葉が堆積し、発酵分解されて土状になったもので、保水性と通気性に優れ、他の用土と混合して多くの植物に適応します。
苞 (ほう)
苞 (ほう) とは、葉が変形して花を保護する部分で、ハナミズキやブーゲンビレアなどで、花弁のように見えることがあります。花を目立たせる役割も持っています。
萌芽 (ほうが)
萌芽 (ほうが) とは、植物が新たな芽を吹き出すことを指し、芽生えや発芽の一環として、植物の成長の初期段階を意味します。
苞葉 (ほうよう)
苞葉 (ほうよう) とは、花の近くに位置する葉が変形したもので、花序(かじょ)の一部として花を保護したり、目立たせる役割を持ちます。
穂木 (ほぎ)
穂木 (ほぎ) とは、接ぎ木栽培において上部を担う植物体のことです。逆に下部を担うものは台木(だいぎ)です。
穂肥 (ほごえ)
穂肥 (ほごえ) とは、稲作などで出穂期(しゅっすいき)に施す追肥のことで、籾(もみ)の充実や収量増加を目的とします。適切な施用が重要で、過剰な施用は品質低下につながることもあります。
匍匐 (ほふく)
匍匐 (ほふく) とは、植物の茎や枝が地面を這って伸びることを指します。匍匐植物は、地面に接触した部分から根を出して繁殖し、広範囲に広がる特性があります。
ホルモン剤 (ほるもんざい)
ホルモン剤 (ほるもんざい) とは、植物の生育や生理機能を調節するために使用される薬剤で、トマトの落果防止や果実の発育促進などに利用されます。
本葉 (ほんば)
本葉 (ほんば) とは、植物が発芽した後、子葉(しよう)に続いて展開する、その植物本来の葉のことを指します。本葉は、植物が光合成を本格的に始め、成長を進めるための重要な役割を担います。
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