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最大容水量(さいだいようすいりょう)

最大容水量(さいだいようすいりょう)とは、土壌が保持できる最大限の水分量を指します。同意語としては「飽和水量」があります。

 

最大容水量の概要

 

最大容水量は、土壌が完全に水で飽和された状態で保持できる最大限の水分量を示します。これ以上の水分は土壌から排水され、植物の根に利用されません。この値は土壌の種類や構造によって異なり、特に粘土質土壌では高く、砂質土壌では低くなります。最大容水量は灌漑計画や水管理において重要な指標となります。

  • 適切な灌漑管理:土壌の最大容水量を把握し、それを超えないように適切に灌漑を行います。
  • 排水管理:過剰な水分が土壌に留まらないように、排水路や排水設備を設置します。
  • 土壌改良:有機物を加えることで、土壌の水分保持力を調整し、最大容水量を管理します。
  • 定期的なモニタリング:土壌の水分量を定期的にチェックし、必要に応じて水分補給を行います。

 

最大容水量の種類と特性

 

最大容水量には、土壌の特性に応じていくつかの種類があります。

  • 砂質土壌:水分保持力が低く、最大容水量も低い。排水性が良い。
  • 粘土質土壌:水分保持力が高く、最大容水量も高い。排水性が悪い。
  • ローム土壌:砂と粘土が混ざった土壌で、バランスの取れた水分保持力を持つ。

 

 

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