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シンクイムシ(しんくいむし)

シンクイムシの概要

シンクイムシ(しんくいむし)とは、ハイマダラノメイガという蛾の幼虫のことを指します。この幼虫は、発芽後まもない小苗の芯(生長点)に生みつけられた卵からふ化し、芯を食い荒らすことで植物の成長を阻害します。シンクイムシの被害は、特に若い苗にとって深刻で、生長点を食害されると植物の正常な成長が妨げられ、収穫量が大幅に減少することがあります。同意語としては「芯食い虫」があります。

シンクイムシの種類や特性

シンクイムシにはいくつかの種類や特性があります。

  • ハイマダラノメイガ: 主に野菜類や果樹類に被害を与えることが多いです。
  • イネシンクイムシ: イネを中心に被害を与える種類です。
  • トウモロコシシンクイムシ: トウモロコシに特化して被害をもたらします。

シンクイムシの課題

課題

  • 防除の難しさ: 幼虫が植物の芯に潜り込むため、殺虫剤の効果が限られることがあります。
  • 収量の低下: 成長点を食害されると、植物の正常な成長が阻害され、収量が減少します。
  • 継続的な管理: シンクイムシの発生を防ぐためには、継続的な監視と管理が必要です。

シンクイムシの防除方法

  • 予防措置: 早期に防除するためには、定期的な圃場の監視が重要です。特に、発芽後まもない小苗に注意を払いましょう。
  • 物理的防除: 被害が確認された場合は、被害部分を取り除き、幼虫の拡散を防ぎます。
  • 生物的防除: 天敵を利用した生物的防除方法も効果的です。天敵昆虫を導入することで、シンクイムシの個体数を抑制できます。
  • 化学的防除: 適切な殺虫剤を使用して、幼虫の発生を抑えることができます。使用前には、ラベルの指示に従い、地域の農業指導員のアドバイスを求めることが望ましいです。
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