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ウンカ(うんか)

ウンカ
ウンカの成虫

ウンカ(うんか)とは、水田で主に稲に被害を与える小型の昆虫で、植物の汁を吸い取ることで稲の成長を妨げます。ウンカの種類には、ツマグロヨコバイやトビイロウンカなどがあり、これらは稲にとって重要な病害虫です。以下に、ウンカの特徴、被害の影響、防除方法について詳しく説明します。

 

ウンカの特徴

  1. 形態と生態
    • ウンカは小型の昆虫で、体長は3〜5mmほどです。色は種類によって異なり、白色や褐色をしています。
    • 成虫は稲の葉や茎に付着し、口針を使って植物の汁を吸います。幼虫も同様に汁を吸い取りながら成長します。
    • ウンカは温暖で湿度の高い環境を好み、多湿の条件下で急速に繁殖します。
  2. 発生時期
    • ウンカの発生は、主に夏から秋にかけての高温多湿の時期に見られます。気温が高くなると、繁殖速度が速まり、大発生することがあります。

被害の影響

  1. 成長阻害
    • ウンカが稲の汁を吸うことで、植物は栄養を失い、成長が阻害されます。葉が黄化したり、茎が弱くなったりします。
    • 重度の被害を受けると、稲が枯死することもあります。
  2. 収量減少
    • ウンカの被害は、稲の健康状態を悪化させ、収量が大幅に減少する原因となります。特に稲の穂が出る前に被害を受けると、穂の発育が悪くなります。
    ウンカによる田んぼの被害

    ウンカによる田んぼの被害

    防除方法

    1. 農薬の使用
      • ウンカに対する効果的な農薬を使用することで、発生を抑制します。農薬の散布は、幼虫が発生し始めた時期に行うと効果的です。
      • 予防的に農薬を散布することで、ウンカの発生を防ぐことができます。
    2. 水管理
      • 水田の水管理を適切に行うことで、ウンカの発生を抑えることができます。特に高温多湿を避けるために、排水を良くすることが重要です。
    3. 自然的防除
      • 天敵を利用した防除も効果的です。例えば、クモやカエルなどのウンカを捕食する生物を導入することで、自然にウンカの個体数を減少させることができます。
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