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台木(だいき)

台木の概要

台木(だいき)とは、植物を接ぎ木する際に、根部として使用される部分のことを指します。接ぎ木とは、異なる植物の一部を結合させて一体化させる技術で、台木はその基礎となる植物の部分です。例えば、スイカの苗をユウガオの苗に接ぎ木すると、ユウガオが台木、スイカが穂木(ほぎ)となります。この技術により、病害虫に強い植物を育成したり、品種の形質を保持することができます。同意語としては「ルートストック」があります。

台木の種類や特性

台木にはいくつかの種類や特性があります。

  • 病害虫抵抗性台木: 病害虫に強い特性を持つ台木。例: ユウガオはつる割病に強い。
  • 成長促進台木: 成長が早く、栽培期間を短縮できる特性を持つ台木。
  • 根の強さ: 強い根を持ち、土壌条件に適応しやすい台木。
  • 耐寒性台木: 低温に耐える特性を持つ台木。

台木の特徴、課題

台木の特徴や課題としては以下の点が挙げられます。

メリット

  • 病害虫対策: 病害虫に強い台木を使用することで、作物の健康を保つことができます。
  • 成長促進: 台木が成長を促進し、収穫量や収穫時期を改善します。
  • 環境適応: 土壌や気候条件に適した台木を選ぶことで、作物の栽培範囲を広げることができます。
  • 品種保持: 台木を利用することで、特定の品種の形質を正確に保持することができます。

課題

  • 適切な組み合わせ: 台木と穂木の適切な組み合わせを見つけることが重要です。
  • 技術の習得: 接ぎ木の技術は熟練を要し、初めての作業では失敗することがあります。
  • コスト: 接ぎ木を行うための資材や労力が必要となり、コストがかかることがあります。
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