収量漸減の法則(しゅうりょうぜんげんのほうそく)
収量漸減の法則（しゅうりょうぜんげんのほうそく）とは、施用する肥料を増やすと収量が増えるが、施肥量と収量が平行して増加せず、次第に収量の増加が少なくなり、最終的には収量が増えなくなる現象を指します。この法則は、収穫逓減（しゅうかくていげん）の法則とも呼ばれます。植物が成長に必要な栄養素を充分に供給されると、その成長は最適化されますが、過剰な肥料は効果を発揮せず、場合によっては逆効果となることもあります。
収量漸減の法則の概要
収量漸減の法則は、農業において施肥量と収量の関係を理解する上で重要な概念です。初めは肥料の追加によって収量が増加しますが、ある一定量を超えると、追加の肥料による収量増加が次第に減少します。最終的には、これ以上の肥料追加による収量の増加が見られなくなります。この現象は、土壌の肥沃度や植物の種類によって異なります。
同意語としては「収穫逓減の法則」があります。
収量漸減の法則：肥料追加による収量の変化
収量漸減の法則：肥料追加による収量の変化には次の４つの段階があります。
- 初期増加期：肥料を追加すると収量が急激に増加する時期です。
- 漸増期：肥料の追加による収量の増加が緩やかになる時期です。
- 飽和期：肥料を追加しても収量がほとんど増えない時期です。
- 減少期：過剰な肥料が逆に収量を減少させる時期です。