師管(しかん)

師管（しかん）とは、植物の維管束の一部で、篩管と伴細胞から構成される糖分などの有機物を輸送するシステム全体を指します。篩管は、その師管の中で実際に糖分などの有機物を輸送する通路のことです。

師管の概要

師管は、植物の維管束の一部で、根から吸収された水分や栄養素、葉で作られた糖分などを植物全体に運ぶ役割を果たします。師管は、主に篩板という特殊な細胞が連なってできており、効率的に物質を輸送する構造になっています。師管がしっかり機能することで、植物は成長し、健康を維持することができます。

師管の構成について

師管は次の名称で構成されています。

• 篩管（しかん）：師管の主要な構成要素で、篩板が連結して養分を輸送します。篩管は、糖分などの栄養素を植物全体に効率的に運ぶための通路として機能します。
• 伴細胞（ばんさいぼう）：篩管に隣接して存在し、篩管の機能をサポートする細胞です。伴細胞は、篩管内の物質輸送を助け、篩管が正常に機能するように調整します。