骨粉(こっぷん)
骨粉（こっぷん）とは、動物の骨を粉末状にした有機肥料の一種です。同意語としては「ボーンミール」があります。
骨粉の概要
骨粉は、動物の骨を高温で処理し、細かく粉砕した肥料で、リンやカルシウムを豊富に含むことが特徴です。これらの栄養素は、植物の根の発育、花や果実の形成、全体的な健康状態を改善するために重要です。骨粉は、特に有機農業や園芸において広く使用されており、土壌改良や植物の成長促進に役立ちます。
骨粉は、遅効性の肥料であり、長期間にわたって栄養を供給します。そのため、定期的な施肥が必要ない場合が多く、特に多年草や果樹に適しています。
骨粉の種類と特性
骨粉にはいくつかの種類と特性があります。
- 普通骨粉：動物の骨を粉砕しただけのもの。主にリンとカルシウムを含む。
- 蒸煮骨粉：骨を蒸して脂肪分を取り除いたもの。通常の骨粉よりも栄養価が高い。
- 脱脂骨粉：骨から脂肪分を完全に取り除いたもの。さらに高い栄養価を持つ。
骨粉のメリット・デメリット
骨粉のメリットとデメリットを以下に示します。
- メリット：リンとカルシウムが豊富で、植物の根の発育や花の成長を助けます。また、有機肥料であるため環境に優しく、長期間にわたって栄養を供給します。
- デメリット：即効性がないため、効果が現れるまでに時間がかかります。また、動物由来のため、特定の病原菌のリスクがあることもあります。