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ハダニ(はだに)

ハダニ
ハダニによる黄変したバラの葉

ハダニ(はだに)とは、植物の葉や茎に寄生し、細胞の中の液体を吸い取ることで被害を与える小さな害虫です。非常に小さく、肉眼では見えにくいですが、その被害は深刻です。葉が黄変(おうへん)したり、白っぽくなったりし、重度の場合は植物全体が枯れることもあります。

 

ハダニは特に乾燥した環境で繁殖しやすく、温室やビニールハウス内で問題になることが多いです。被害を防ぐためには、以下の対策が有効です。

  1. 適切な水管理: ハダニは乾燥を好むため、適度な湿度を保つことが重要です。特に乾燥しやすい時期には、葉に霧吹きをするなどして湿度を上げます。
  2. 天敵の利用: ハダニの天敵となる昆虫(例: テントウムシやミドリヒメヨコバイ)を利用して、自然に個体数を抑制する方法があります。
  3. 農薬の使用: ハダニ専用の殺ダニ剤(さつだにざい)を使用することで効果的に防除できます。ただし、使用方法を守り、適切なタイミングで散布することが必要です。
  4. 物理的な除去: 被害の初期段階であれば、葉の裏にいるハダニを水で洗い流すことも有効です。

 

ハダニの被害は多くの植物に影響を与えるため、早期発見と迅速な対策が重要です。特に温室やビニールハウス内では、定期的なチェックと防除が欠かせません。

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